03/07/17
東芝、SDカードを利用したデジタル著作権保護技術を開発
 
 東芝は、SD(セキュア・デジタル)カードの持つ著作権保護の機能を利用してSDカードに記憶させた「鍵」と、対応するビューワソフトを組み合わせることで、音楽や映像、書籍といったデジタルコンテンツを、違法コピーから守り、安全に流通させることができる、新しいDRM(Digital Rights Management)システムを開発したと発表した。

 このDRMシステムの技術的な特長は、SDカードの持つ著作権保護機能と、1枚毎に固有な識別番号(ID)を利用して、コンテンツを開くための「鍵(権利)」そのものを暗号化した安全な「鍵」を作成することと、この「鍵」とコンテンツ自体を切り離して配布することにある。

 暗号化されたコンテンツと、やはり暗号化された「鍵」が揃うことではじめて、コンテンツを解読展開して閲覧が可能になるという仕組みとなっており、配布されるコンテンツ自体をコピーしても「鍵」が無ければ利用することができない。

 これにより、コンテンツのユーザへの配布は、CDやDVDの送付や、インターネットによるダウンロード、超流通システムなど、どのような方法をとることも可能となり、コンテンツの配信を行なう事業者と、コンテンツを購入するユーザの双方にとって利便性が向上するとしている。

 また、SDカードに記憶させる「鍵」も、SDカード1枚ごとの固有の識別番号(ID)に関連付けて暗号化されるため、もし「鍵」の情報をコピーしたとしても、SDカードそのものが無ければ「鍵」として機能せず、やはりコンテンツを利用することができない。

 従来は個人の認証をPCやPDAといった情報機器それぞれが持つ固有のIDに依存していたため、認証された機器でしかコンテンツの利用ができなかったが、本システムでは個人の認証にSDカードに保存された「鍵」を使うので、ユーザは「鍵」を保存したSDカードさえあれば、購入したコンテンツを複数の情報機器で利用することができるとしている。

 今後は、コンテンツ配信事業者向けに商品化を進め、「著作権の保護」と「ユーザの利便性」を同時に満たすシステムとして提供することで、良質なデジタルコンテンツの流通の促進と市場の拡大を図っていくとしている。

<コメント>
一見これまでの欠点を克服した画期的なシステムに思えるが、SDカードの持つ著作権保護の仕組みを自ら否定したに等しく、それほど単純な話とも思えない。商品化までにはこれまで構築してきた(というほど普及していないが)SDカードの仕組みをリセットし、同様のものを改めて作っていく必要があるだろう。

関連リンク:東芝の発表リリース
 
 
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