ソニーは、現行のMD(ミニディスク)との再生互換を確保し、著作権保護技術を採用した「Hi-MD(ハイエムディー)」規格を策定したと発表した。
「Hi-MD」規格は、現行のMDディスクを「Hi-MD」に初期化することで、データ変調方式を従来のEFMから1-7RLLに、データ検出方式をBit by BitからPRMLに変更することで、記録方式を効率化し、約2倍の高密度化を実現。
さらに、業界で初めて、DWDD(Domain Wall Displacement Detection、磁壁移動検出方式)技術を採用することで、音楽の場合、最大約45時間分のコンテンツを記録することが可能な「Hi-MD」規格専用の1GB記録用「Hi-MD」ディスクも開発した。
また、「Hi-MD」規格に対応した機器は、現行のMDとの再生互換性を維持しており、今のMDをそのまま再生することができる。
音楽記録の技術としては、ATRAC3plusを新たに追加。ビットレートは48kbps、64kbps(Hi-LPモード)、256kbps(Hi-SPモード)に対応する。
さらに、市販の音楽CDと同じクオリティを誇るリニアPCM録音も可能となっている。
「Hi-MD」規格は、ファイルシステムにFAT(File Allocation Table) システムを採用。「Hi-MD」規格に初期化したMDディスクや1GBの記録用「Hi-MD」ディスクを、テキストファイルや画像などのPC上のデータファイルを記録できる汎用記録メディアとして利用できる。
コンテンツの著作権を保護する技術として、メモリースティックやNet MDで実績のある著作権保護技術、OpenMGとMagicGateを採用。ディスク上の音楽コンテンツには暗号化を施すとともに、SCMS(Serial Copy Management System)にも対応する。
Hi-MD対応機器やHi-MDディスクは2004年6月発売予定として同時に発表されている。
<コメント>
シリコンオーディオがマーケットの中で伸び悩む中、MDの延命策は思い切ったものとなった。大容量化と高音質化、そして何より既存メディアと同じ大きさであることで、シリコンオーディオの領域に再度挑戦するソニーの決意が見てとれる。
関連リンク:ソニーの発表リリース
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