アルプス電気は、ハードディスクドライブ(HDD)用ヘッドの新製品として120Gb/inch2を実現したGMR(Giant Magneto Resistive(巨大磁気抵抗))薄膜ヘッド「HRGHLシリーズ」を開発したと発表した。
新製品では、記録ヘッド部を従来の長手記録方式用のリング・ヘッドから垂直記録方式用の単磁極ヘッドに変更。従来品90Gb/inch2GMR薄膜ヘッドの素子部における加工方式の検討と固有のプロセス技術により、さらに性能アップを図り120Gb/inch2を実現している。
120Gb/inch2の場合、3.5インチHDD1枚でデータ記憶容量160GBとなる。
また、高容量化への対応に加え、ヘッド自体の小形化に対しても開発を進めており、メディアとスライダとの距離をナノ精度で一定範囲に保つABS(Air Bearing Surface)技術を深耕するなど、従来のスライダ容積から約70%減となる小形化を実現したフェムト(Femto:単位系で10-15を表す)スライダを開発中としている。
これにより、2.5インチ、1.8インチ、1.0インチ以下のHDDにも対応するとしている。
2004年末よりサンプル出荷、2005年初頭より量産出荷を開始する予定。
<コメント>
iPodの人気以来、オーディオプレーヤーの記録デバイスとしてHDDはその比率を高めている。コストパフォーマンスに優れるHDDを支える技術としてこのような記録ヘッドがある。ただし、元々フラッシュメモリを採用して可動部がないことが特徴であったオーディオプレーヤーの利点が失われていることは否めない。
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