独Fraunhoferと仏Thomson、米Agere Systemsは、5.1chサラウンド再生が可能なMP3フォーマット「MP3 Surround」のエンコーダ/プレーヤーの評価版を公開した。
MP3 Surroundは、MP3をベースに5.1chなどのマルチチャンネル再生に対応したオーディオフォーマット。従来のサラウンドフォーマットに比べ、半分以下のファイルサイズに圧縮できるほか、既存のMP3ソフトやハードウェアと完全な下位互換性を有しているという。
公開された評価版では6chのWAV(拡張WAV)ファイルから5.1chのMP3 Surroundを作成できる。ビットレートについては128kbps以上での利用が推奨されている。
評価版のエンコーダ「MP3 Surround Encoder」と「MP3 Surround Player」はWindows 2000/XP版のみ同日公開。Mac OS X版も2004年12月17日に、Linux版についても来年公開予定としている。
エンコードにかかるPCへの負荷は従来のMP3ステレオエンコーダより50%以上高く、デコードについては従来の約3倍の負荷がかかるという。なお、MP3 SurroundのオーディオデータはS/PDIF出力も可能となっている。
現在、MP3 Surroundに対応している製品は存在しないが、近日中にFrauhoferはMP3 Surroundデコーダライブラリでサポート予定としている。
<コメント>
業界標準とされているMP3のサラウンドバージョンが登場。以前にも高音質バージョンのmp3PROというものもあったが、プレーヤーへの採用は進んでおらず、アピールポイントにもなっていない。この技術も一般化されるには多くのハードルが待ち受けているだろう。
関連リンク:Fraunhoferの発表リリース |