ナショナル セミコンダクター ジャパンは、携帯電話などモバイル機器向けの3Dサラウンド対応オーディオアンプ「LM4845」と「LM4888」を発表した。
LM4845は、モノラルアンプとステレオヘッドフォンアンプを内蔵するオーディオサブシステム。
3.3V電源での平均出力は、モノラルアンプが500mW（8Ω時）、ステレオヘッドフォンアンプが25mW（32Ω時）となる。
ヘッドフォン用アンプはシングルエンド動作のほかに、出力カップリング・キャパシタを不要にしたOCL（出力キャパシタレス）方式にも対応する。
32ステップのボリュームコントロール機能と、8種の出力モード、3Dエンハンスト機能を搭載し、2ワイヤ方式のI2C互換インターフェイスと、3ワイヤ方式のSPI互換インターフェイスに対応する。
表面実装型パッケージで提供され、OCLモード時の所要外付け部品数は7つ、シングルエンド・モード時の所要追加部品数は2つとなる。そのほか、「超低電流シャットダウン・モード」（代表値0.1μA）も備える。
LM4888はデュアルブリッジ接続対応のパワーアンプで、3Dエンハンスト・モードを搭載。スピーカアンプとステレオヘッドフォンアンプをワンチップに統合し、サブシステム設計を簡素化できるとしている。
5V電源での平均出力は4Ω時が2.1W、3Ω時が2.4W。3Dエンハンスト・モードを備える。また、異なるロジック・レベルしきい値を持つ2系統のヘッドフォン入力を装備。低消費電力シャットダウン・モードも搭載する。
携帯電話などにMP3プレーヤー、FMラジオなどのオーディオ機能を追加することが可能で、出荷はすでに開始しており、価格は1,000個ロット時でLM4845が275円、LM4888が165円となる。
＜コメント＞
携帯電話などモバイル機器へのオーディオ機能の搭載は当然のことと捉えられるようになってきた。そこで重要となるのは低消費電力と高音質。相反する機能の方向性を実現するものとしてこのリリースは期待される。
関連リンク：ナショナル セミコンダクター ジャパンの発表リリース |
