ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、国際標準化機関Ecma Internationalで、携帯ゲーム機「PSP」(プレイステーション・ポータブル)用のUMD(ユニバーサル・メディア・ディスク)が標準規格として承認されたと発表した。
Ecmaは、光ディスクの国際標準化に長い歴史を持つ、スイスのジュネーブに本拠を置く、国際標準化機関。
オランダのアムステルダムで2005年6月21日に開催された、Ecmaの総会において、UMDの物理フォーマットが規格番号「ECMA-365」の光ディスク規格として承認された。
今後本規格は国際的な公的標準化機関ISO/IECの合同技術委員会(JTC1)が認める迅速手続き(fast-track procedure)に基づいてJTC1に提出され、ISO/IEC会員各国により国際標準化に向けた審議が行われる。
UMDはソニーグループが提案する、直径60ミリで最大1.8GBの大容量を持つ汎用の光ディスク。UMDには物理フォーマット上に複数の用途別論理フォーマットがある。
ソニーグループでは、今回のECMA-365の標準規格承認を契機として、今後UMDの更なる可能性を提案していくとしている。
<コメント>
PSPによって世に送り出されたUMDが標準規格への道を歩み出した。すでにゲーム以外にビデオコンテンツも発売しており、オーディオコンテンツでの展開も想定すると、ポータブルオーディオプレーヤー市場への影響も出てくるものと考えられる。
関連リンク:ソニー・コンピュータエンタテインメントの発表リリース(PDF) |