昭和電工は、垂直磁気記録方式のHDDに内蔵する1.89インチサイズのプラッタ(ハードディスク)の量産出荷を、世界で初めて開始したと発表した。
量産を開始したのは1.89インチのプラッタで、記録容量は従来の面内記録方式の2倍となる1枚あたり40GB。
垂直磁気記録方式は、ディスクの縦方向に磁気を記録することで、水平に記録する面内方式と比べ、記録密度を大幅に高められるのが特徴。また、面内では信号磁石がお互いに向かい合い、磁力を弱めあってしまうが、垂直では隣り合う信号磁石がお互いを強めあうため、高密度記録に適している。
昭和電工では2006年3月までにプラッタの月産能力を、従来より305万枚増産した1,375万枚にする計画を発表しており、増産時に新設するラインについては全て垂直磁気記録方式に対応可能なラインとするとしている。
<コメント>
1.89というと中途半端な数字という印象を受けるが、これは1.8インチを厳密にしたものと見て良いだろう。となると、HDDの形としては1.8インチで垂直磁気記録方式を唯一アナウンスしている東芝から製品化されるものと推察される。
関連リンク:昭和電工の発表リリース |