ビクターエンタテインメントは、1987年から日本ビクターと共同で『原音探究』の理念のもとデジタル音源の音質向上を目指して開発を進めてきた独自技術「K2」の応用として、圧縮音源の高音質化を実現する応用技術として「netK2」を完成したと発表した。
「net K2」は、高音質化技術の名称で、具体的にはマスター音源をエンコードする際に行なう「K2プリ処理」と、作成した圧縮音楽ファイルを伝送する際の「通信・伝送K2」、ポータブルプレーヤーなどの再生機器で行なう「K2ポスト処理」の3段階で構成される。
ビクターエンタテインメントでは、このうち「K2プリ処理」技術を外部へ提供していく。提供方法については相手先様の業態や仕様に応じて対応していくとしている。
一方、「K2プリ処理」技術を適応させて作成した圧縮音源データによるPC向け高音質音楽配信を、自社の配信サイトna@hをはじめとした、現在VEが音楽配信しているサイトにおいて2005年10月1日より開始する。
また、携帯電話向けサービス「着うた」「着うたフル」「リングバックトーン」においても同様の高音質配信を開始する。
これは音源自体を高音質化したもので、PC配信においても、携帯配信においても送信側・受信側両方のハードウエア・ソフトウエアに何ら変更を加えることなく、従来通りの方法でこれまで以上の高音質で音楽を楽しめるものとしている。
＜コメント＞
K2技術についてはディスクメディアの音質を向上させる技術として2002年に取り上げている。それが音楽配信に応用されたことは音楽配信の音質に目を向けたと言うことで歓迎したい。
関連リンク：ビクターエンタテインメントの発表リリース |
