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旧リキッドオーディオが上場廃止

ニューディール(旧リキッドオーディオ・ジャパン)は、同社株式が2009 年3 月28 日をもって、東京証券取引所において上場廃止となると発表した。

上場廃止の理由として、株主名簿管理人である三菱UFJ 信託銀行に委託手数料の支払いができなかったことを挙げている。

旧リキッドオーディオ・ジャパンは、インターネットを利用した音楽販売システムの開発を手がける企業として1998年7月に設立。1999年12月の東証マザーズ市場開設と同時に上場第1号企業として上場した。

2001年6月には米LiquidAudioとのライセンス契約が解除となり、社名を「株式会社サイバー・ミュージックエンタテインメント」に変更、インターネットカフェ事業、音楽CD・映画DVD販売事業、インポートブランド事業などさまざまな事業に進出。

2003年1月には社名を「ニューディール株式会社」に変更。2004年7月から開始したホットヨガ事業が現在の主力事業となっている。

<コメント>
当サイトでは、契約を解除した直後の米LiquidAudio担当者にインタビューを実施している。記事にはしていないが、リキッドオーディオ・ジャパンの醜聞や株式上場によって調達した資金の流れなどについて、米LiquidAudio側はほとんど把握しておらず、事業の再構築を検討する中で、そうした実情を目の当たりにし非常に戸惑っていたのを覚えている。「インターネット」「音楽配信」というキーワードに乗せられたネットバブルの徒花でしかないが、そうした事情がなければ業界の勢力図が変わっていたかもしれないと考えれば、今さらながら残念な思いが募る。

関連リンク:ニューディールの発表リリース(PDF)
当サイト記事:企業インタビュー第5回Liquid Audio,Inc

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